人文学系の「余剰」は合理化に拍車をかけるか(THES 2007年9月7日号)

'Surplus' in arts may spur shakeout

人文学系卒業生の供給過剰状態に対処するため、大学はその学位が雇用者によってどれくらい評価されるかによって、分野ごとに非一律に授業料額を設定するべきだと教育経済学者が主張している。

教育協会のアンナ・ビグノールズ氏は、人文学系の学士取得者はまもなく過剰になり、人文学学位の価値はそれを得るためにかかった学費よりも下がってしまうだろう、と分析し、また、もし授業料が専攻ごとに設定されないならば、特に2009年以降に授業料値上げの上限が引き上げられたら、学生はすぐに就職に結びつかない専攻から離れていくだろうと述べている。高等教育政策協会のバーラム・ベクラドニア氏もそれに同意し、市場を考慮に入れた授業料設定が必要だとした。

一方、高等教育省のビル・ランメル氏は、英国の学士取得者は平均して、高等教育セクターの拡大にも関わらず大きな利益を得ているとした。

(要約:OFIASインターン 藁科 智恵)