キャリアの展望が立たず苦しむポスドク(THES 2007年10月26日号)

Postdocs embittered by lack of career prospects

医学学会の代表者は、研究アシスタントから研究責任者になれるのはポスドク学生7人のうち1人しかいない事を大学は周知する義務があると告げられた。

昨年施行されたヨーロッパ雇用規則では期間契約者に終身雇用の職を得る権利を与えている。しかし、ドゥンディー大学のドウンズ教授は、終わりのない契約は彼らのキャリア・ニーズに対する答えとなっておらず、研究者間の文化自体(産業界で職を得た人は成功者とみなされないような)が変わらねばならない、としている。ドウンズ教授の研究施設では、学部卒業者から研究責任者に至るまで、さまざまな段階の研究者に一般的なスキルの研修を提供している。

ブライトン大学は、ポスドク研究者支援を発展させたことを評価され、大学の研究評価が二つ星から五つ星になった。具体的な発展の内容は、ポスドク研究者に対する奨学金申請時のアドバイス、育児関連の支援等である。

(要訳:OFIASインターン 藁科 智恵)