私立カレッジが学位を授与(THES 2007年9月28日号)

Private college to award degrees

英国枢密院(Privy Council)が、BPP Holdings plc.が運営する法律とビジネストレーニングの会社BPP カレッジに学位授与の権限を認めた。非営利のCollege of Lawに同じ権限が認められた前例はあるが、営利企業に認められるのは初めてである。

同カレッジは、すぐに名前をBPP University Collegeに変更する予定であると発表しており、それに伴って2、3年のうちに完全な大学の資格を求めるという。同カレッジ役員は、「今回の認定は革新的な、驚くべき記念碑的決定だが、政府の専門職養成の方針にのっとったものであり、我々はそのとおりにしている」と述べ、「これは、これまで慢心していた伝統的な大学の一部部門に対して健全な競争を持ちかけるものだ」と付け加えた。

同カレッジの1年間のコースの授業料は1万ポンドであり、2009年からはビジネス・法律分野の大学院コースも開始する。また、教育とトレーニングを専門とするアメリカの営利企業Kaplanも、この学位授与の権限に関心を示している。

しかし、University and College UnionのSally Hunt事務局長は「高等教育は商売のタネではなく、もし大学側が営利に走れば質は保証できない」と述べ、懸念を表している。

(要約:OFIASインターン 長谷川 涼子)