英米が大学ランキングトップ10を独占(THES 2007年11月9日号)

US and UK fill top 10 places

The Times HigherとQS(※)が行った世界大学ランキング2007で、上位10校をイギリスとアメリカの大学が占めていることが判明した。ハーバードが4度目のトップに輝き、ケンブリッジ、オックスフォード、イェールが同点2位となった。10位以内のイギリスの大学は昨年の3校から4校に増え、32校が200 位以内に入っている。

このランキングの評価基準は、研究成果の量、学生・教員数、大学の国際化の度合いに加え、7,000人の現役教員・企業採用担当者の意見を取り入れている。ランキング結果はイギリスの国際面重視を反映したものとなった。ランキングで順位を飛躍的に上げた大学のいくつかは、その国際化戦略を高く評価されたものである。逆に順位を落とした大学は、外国人教員・学生の人数の著しい不均衡をマイナス評価されている。

ランキング結果は現在の大陸ヨーロッパの大学の位置を明らかにした。最も高い順位がついたのはフランスの大学(26位)で、カナダ、オーストラリア、日本、香港、アメリカ、イギリスの後塵を拝している。また、上位200校には途上国の大学もランクインしており、アフリカ勢として初めてケープタウン大学が200位に入った。

日本からランクインした早稲田大学の国際アドバイザーMichael Mooney氏は、英米の成功を手本としたアジアの大学が将来ランクを上げる可能性を指摘する。同氏は「アジアにおいては他の分野と同じく大学も英米型をモデルにしている。国際的に重要な位置を占める大学は50カ国に存在するが、ランクイン数はまだ少ない。次回以降の変化に期待したい」と述べた。

QS 高等教育へのアクセス支援を目的とした団体。奨学金の授与等を行う。

(要訳:OFIASインターン 長谷川 涼子)