スコットランドの大学、予算への望み絶たれる(THES 2007年11月23日号)

Scottish universities' budget hopes dashed

スコットランドの大学の予算不足により連合王国の高等教育は二元構造が続くかもしれない。スコットランド大学連合は、高等教育セクター全体で3年間1億6800万ポンドの予算増加を要求したが、スコットランドの民族党政府はそのうち3000万ポンドしか認めないと発表した。学費の値上げを要求できるイングランドの大学にスコットランドの大学は対抗できなくなるのではないかとスコットランドの大学学長は懸念を表している。

その他にも懸念は、予算初年度が、学費の値上げによる増収を考慮に入れてしまっている2006年の3年分割支払協定の最終年度と重なっているということである。スコットランドの大学は、資金難に面する前に、年内に支払いをすませる必要がある。

グラスゴウ大学のムイール氏は、大学は、効率性や節約を考えねばならない、としている。

(要訳:OFIASインターン 藁科 智恵)