増加する不当な共著者扱い要求(THES 2007年11月23日号)

Credit where it isn't due on rise

ダラム大学などの事例報告によると、ベテラン学者が若手研究者の論文に共同研究者として自分の名前をのせるよう不正に要求する盗用問題が増えているそうだ。

共同研究自体は禁止されているわけではない。ただ明確な形でグループワークに参加したり、その論文に顕著な役割を果たしたりしていないのであれば、共著者となろうとする行為は盗用であると考えられなければならない。

このような形の不正行為は、まだ珍しいとは言っても近年増えてきている問題であり、これを防ぐ手段として指導教官と博士課程学生の論文への取り組みに関するガイドラインの設置などが本紙に提案意見として寄せられている。

研究資金の提供先を決める基準としての計量書誌学的評価の利用増加に伴い、共著者問題はさらに注意深く扱われなければならない。ダラム大学広報担当者は、大学関係者はみなこの問題に関し責任感と公正心を持たなければならないと主張している。

(要訳:OFIASインターン 山下 梨江)