'Bollocks': RAE paper assesses the RAE
「学長、ちょっとこの研究評価がくだらないということを指摘してもいいですか?全くもってくだらない。私にもあなたにもわかっている、私たちみんなわかっているんだから、それを認めて、何かもっと価値のあることをしませんか。」
これは、エグゼター大学のアンドリュー・スパークス氏が研究成果評価に提出した「具体例、研究活動、監査文化――熟考を必要とする物語――」という論文である。彼は、自身の体験を用い、物語という技法を使って、大学全体に浸透する監査文化が研究活動に与えている悪影響を表現しようとしたという。この物語の主人公であるジムは、講義、論文指導、研究科長としての役割を全て果たそうとしながら、身体的、精神的な不調に陥っていく。冒頭の発言は、ジムが学長に大学の研究成果評価の提出に際し熟慮が必要だということを訴える場面である。
今年の夏にダブリンで行われた英国社会学会自伝研究会においてこの論文が発表されて以来スパークス氏は、この物語を自分と重ね合わせる世界中の人々から連絡を受けており、多くの人々にとって真実のように聞こえる話であったように思われると言う。スパークス氏によれば、その中には映画制作の話もあったという。
これがナンセンスで、研究と呼ぶに値するものではないという人もいるかもしれないが、研究雑誌にも掲載され、多くの人がレビューを書いているとスパークス氏は述べている。
(要訳:OFIASインターン 藁科 智恵)