移民法は非現実的(THE 2008年3月6日号)

Immigration rules are 'unrealistic'


留学生が授業に出なかった場合大学に報告を義務付ける新移民法の施行が来年の初めに予定されており、これに大学が反発している。

新法の下では、EU外からの留学生が休業日を除き10日以上にわたり「妥当な許可」なく授業を休んだ場合やビザへの違反が疑われる場合、大学は国境移民管理局へ知らせなくてはならないという。また、大学が留学生の携帯番号やパスポートのコピーなどの情報を常に最新に保ち、当局と情報共有することも求めている。大学がこれらの義務を果たせなかった場合には、留学生受け入れ資格を取り消されるという。

この法律に対し、大学側側は「非現実的だ」と反発している。教員達に言わせれば、この法律に大雑把過ぎて、特に修士や博士レベルの学生の事情に合っておらず、多大なコストがかかり、情報提出期限の厳格さのためにかえって欠陥情報の蔓延につながることになるという。「大学の事情を考慮していない」この法律の影響で、英国首相が打ち出した2011年留学生7万人増加計画の達成は難しくなるだろうと彼らは予想している。

(要訳:OFIASインターン 並木 麻衣)