専門的高等教育機関、政府助成金確保に苦心(THE 2008年2月28日号)

Specialist institutions may have to prove value to keep subsidy

英国に40ある専門的高等教育機関のうち、小規模のものは政府追加助成金の削減対象になるかもしれない。英国高等教育資金配分機構(Hefce)が最近発表した報告書によると、各機関が受け取る助成金は「公益に見合った額」に見直されるべきだとし、今後市場による大学の査定も検討されることになりそうだ。

音楽大学など小規模の専門大学は、ロンドンビジネススクールなど大規模の大学より多くの助成金を受け取っており、追加助成金が大学経営に不可欠となっている。報告書は、これらの大学の社会的価値と重要性を認識し、今後も十分な資金配分を受けられるよう配慮されるべきだとしている。

しかし、各専門大学がどの程度「公益と公的価値」を満たしているか定める基準が2010年までに設置され、それにより助成金配分が決定するため、外部による評価は厳しくなりそうだ。

(要訳:OFIASインターン 西村 李歩)