「適格にターゲティングを行わなければ留学生は来なくなる」と産業界は主張(THE 2008年3月20日号)

Accurately target foreign students or lose, sector told

海外からやって来る「消費者」である留学生のニーズや行動を、大学は把握しきっていない、と「高等教育の再検討:国際化の実践」と題されロンドンで開かれた会議で議論が上がった。

発言者によれば、新世代の留学生達は「目が肥えて」おり、「大学は競争や顧客満足を理解していない」。「消費者」としての彼らは要求が多く、懐疑的で不平を述べ、経験豊富で情報へのアクセスをより多く持っており、更に忠誠心に欠け、訴訟好きかつ結果重視型で飽きやすいという。

また民族的なステレオタイプにあてはまらない留学生達を把握する必要から、国籍による分類に代わって、「サーファー(私生活優先)」「シーカー(保守的でよい就職先探しを優先)」「ゲッコー(個性には無頓着で経済力やステータスに興味)」「ボーノ(善行を行いそれが認められることを志向」「キッド(自分がなぜ大学にいるのか理解しておらず、わけの分からない熱狂ぶりや野心を見せる」の5つの新しいカテゴリー分類も提唱された。

同会議において、富と企業が繁栄する21世紀は「アジアが主役」と発言したディグビー・ジョーンズ貿易・投資相は、大学を、イギリス経済が直面するグローバルな課題を乗り越える戦略の中心に位置づけている。「成長した経済の通貨は知識」であり、「素質を巡る競争を勝ち抜くために大学は極めて重要」であると彼は述べている。

(要訳:OFIASインターン 並木 麻衣)