セキュリティ配慮が指導教官へのアクセスを制限(THE 2008年1月4日号)

Security limits tutor access

読み取り式カードの導入で講義棟へのアクセスが制限され教官に会うためにインターネットや電話で前もって予約しなければならなくなり、指導教官たちが隔離されているとしてマンチェスター大学の学生たちが不満を抱いている。

マンチェスター大学の学生たちはFacebook(*)の中でグループを作り抗議活動を行っている。また研究者たちからも、「オフィスに閉じこめられてひたすら研究を行っているというのは嘘だ。解雇されてしまった秘書や運営担当職員が以前行ってくれていた面会の詳細を、うまく機能していないオンラインシステムを使って私たち自身が記録しなければならなくなった。生徒たちにはすまないと思うし、スタッフの多くが学生と同様に新システムにいらだちを感じている。トップの管理者たち以外のみんなが損をしている」といった反論がでている。

マンチェスター大学のスポークスマンは問題に関し、「真摯にとりくんでおり、Facebookの状況もおさまってきた。学生組合との話し合いでもすでに済んでいる」と述べている。

他大学でも、同様の問題に学生たちが怒りをぶつけている。

(要訳:OFIASインターン山下 梨江)

*Facebook:ハーバードの学生が作ったソーシャルネットワーキングサービスで、日本のMixiのようなもの。