授業料上限引き上げ、大学は将来像を再検討(THES 2007年8月3日号)

Cap off: it is time to reconsider profile

2009年の大学授業料見直しを前に、英国の諸大学は教育市場における生き残りのために動き始めた。年間3000ポンドの授業料の枠内で大幅な授業料の値上げが予想されており、各大学は学生数を減らすことなく、どれだけ授業料を上げられるか検討している。

「大学は市場における自身の位置づけを見直す必要があるだろう。大きな間違いを犯す大学も現れるだろうし、繁栄する大学もあるだろう」とバッキンガム大学の教育・雇用研究センター長のアラン・スミサーズは述べ、どの大学にとっても将来は楽観視できないという考えを表明した。

政府はこの状況に関連して、大学にベストなパフォーマンスを上げられる分野を見つけるよう繰り返し薦めており、岐路に立った大学には旧来のやり方から脱却することが求められている。

こうした中、戦略的ビジョンを持ち競争に飛び込む大学がいくつか現れており、それら新大学は昔からある大学に戦いを挑むのではなく、市場で見過ごされてきたニーズに対応する形で勝負をかけようとしている。

(要約:OFIASインターン 須田 丈夫)