サマーズ騒動の「原因は彼の遺伝子にある」(THES 2007年8月10日号)

Summers' storm was 'written in his genes'

ラリー・サマーズ前ハーバード大学長は「女性は生まれつき高度な科学的思考に向いていないのではないか。そしてその理由の解明は別の不都合な事象の判明につながるのではないか」という発言で物議をかもしたが、DNA構造の共同発見者の一人ジェームス・ワトソン教授が、近く発売される自伝「退屈な人々を避けよAvoid boring people」の中で、「あのサマーズの不適切な発言は、必ずしも彼の社会的センスのなさのせいだけではなく、彼を数学的経済学者にした遺伝子によるものではないか」と述べている。

ワトソン教授によれば、このような態度を引き起こす遺伝子を見つけるためには、先のサマーズの発言そのものも含め「男女の脳の相対的発達と機能を遺伝子がどうコントロールしているのかをさらに調べる必要がある」とのことである。

(要約:OFIASインターン 長谷川涼子)