「危うい」指標に対する研究者らの厳しい批判(THES 2007年8月10日号)

Scholar slates 'dodgy' criteria

ケンブリッジ大学動物学部の発達生物学者ピーター・ローレンス名誉教授は、 Current Biology最新号において、研究評価指標の害を指摘した。そのような 指標は、研究者にその基準に合わせることを強いているが、真の研究目的であ るべき自然や病気の理解を妨げているという。また、評価において質より量が 重視されているために、質の悪い論文の著者のポストは確保される一方、独創的な研究がないがしろにされている、という。

しかし、インペリアル・ロンドン・カレッジのスティーブ・ブルーム氏は、そのような基準は単独では偏ったものになる可能性はあるとしても、被選考者の専門分野の多くの同業者の意見として、評判とバランスを取って使えば、人材採用において有用である、と述べている。

(要約:OFIASインターン 藁科 智恵)