大学組合(UCU)、賃金交渉時期に関し闘う姿勢(THES 2007年7月20日号)

UCU set to fight any pay window

学生の卒業を混乱させないよう提案された賃金交渉スケジュールを教員組合側は拒んでいる。

先週開かれた新賃金体系についての高等教育教職員共同交渉会議で、大学組合(University and College Union)は、大学雇用者協会(University and College Employers Association)の要求する賃金交渉スケジュールの明確化を拒否した。大学雇用者協会はこれを遺憾とし、昨年の争議も、初めから学生の卒業という最も重要な時期を狙って行われたと糾弾した。

昨年の争議では、研究者組合が賃金要求を通常より5ヶ月も前に提出し、その混乱が学生の期末試験への追い込みの時期と重なる結果となった。大学雇用者協会は、明確な賃金交渉スケジュールがないと、大学組合がいつでも賃金要求を提出することができ、学生への混乱を引き起こすことになる、と述べている。一方大学組合側は、雇用者側が教員がいつ異議申し立てをできるかを決めるような手続きには賛成できない、としている。また、協定では、2008-2009年度にかけて、最低2.5%の賃金上昇が約束されているが、最近のインフレも考慮に入れられるべきであるとしている。

(要約:OFIASインターン 藁科 智恵)