誇大広告の過剰使用、有害として非難される(THES 2007年7月6日号)

'Damaging overuse' of hype criticised

現在の大学システムにとって最も有害なものは、教育・研究に関する、誤った、また、誇張した主張としての「Excellence」の使用であるとの問題提起が、今週の英国における高等教育学会議(Higher Education Academy conference)で行われる予定である。

ロンドン大学教育研究院(IOE)のDavid Watson教授(高等教育マネージメント)は、大学案内の中における「Excellence」や「World-Class」などの言葉の過剰な使用はそれらの言葉の価値を下げるものであり、大学案内に書かれているようないわゆる「セールスポイント」も、根拠を持たないものが多いと話している。また、そのように誇大な宣伝ばかりするのではなく、きちんとした根拠に基いた、測定・評価が可能な指標を改善を目的に使用していくべきだと述べている。

一方、高等教育広報渉外協会のPeter Reader氏のように、大学は消費者の需要に応える必要があると指摘する者、またグロスターシャー大学のPatricia Broadfoot学長のように「英国の大学の優秀性は全国学生調査によっても証明済みであり「Excellence」という言葉には意味があると主張する者もいる。

(要約:OFIASインターン 刀根 由紀子)