スコットランドのPost-1992年大学、統合へ向かう(THE 2008年7月17日号)


スコットランドのPost-1992年大学(1992年の法改正で大学に昇格した機関)6校が、統合に向けて動き出している。この6校とは、アバティー・ダンディー大学、グラスゴー・カレドニアン大学、ネピア大学、クイーン・マーガレット大学、ロバート・ゴードン大学、西スコットランド大学であり、各学長は、研究の向上と学生の選択肢の幅の拡大のため、この抜本的な改革を進めている。アバティー・ダンディー大学のバーナード・キング学長は、これまでPost-1992年大学に対して十分な資金提供がされておらず、この点についても6大学の間で議論が重ねられてきたとしている。


この統合計画は、圧力団体やラッセルグループ(イギリスの研究型大学19校からなるグループ)のような集団を形成するためのものではなく、従来の組織構造を崩すつもりはないと、各大学長は述べている。しかし一方で、この統合が資金源や運営方針に影響を与えるものであることを明らかにしている。


スコットランド高等教育に関する特別委員会は、中間報告で、統合は各大学の運営コスト削減・効率化を図るものである、と述べている。


(要約:OFIASインターン早野文菜)