講師の定年引退に反対し300名が署名(THES 2007年6月29日号)

300 sign up to stop lecturer's retirement

退官する教授が受け取るのは、たいてい学生の外交辞令的なしぐさくらいである。しかし、ロンドン・メトロポリタン大学では40年間社会学を教えてきて、退官を目前としたリチャード・カークウッド講師に65歳を過ぎても講義を続けてもらいたいと300人の学生が署名して嘆願書を提出した。カークウッド講師も継続の意志を表明している。

その嘆願書にも関わらず、講師の要請は退けられた。カークウッド講師は今、副総長(英国では実質学長)に再度訴えている。嘆願書を組織した学生も、副総長に直接会って説明したいと申し入れている。
英国大学連合の書記長サリー・ハント氏が、大学が退職年齢を設定しない方がうまくいくという典型的なケースである、とこの件に関しコメントしている。

(要訳:OFIASインターン 藁科 智恵)